私の両親は内縁関係の夫婦でした。

私の母は、父の3人目の女性になります。

そして、父は建設会社の社長でした。

私が幼小の頃、父の事業は順調で何をやっても成功しておりました。　時代がそうさせてくれたのだと思います。

幼いころ私の姓（名字）と父の姓が違うことに違和感を持っておりました。

しかし、その疑問も裕福な家庭には、どうでもよい問題です。

そんなある日、父の会社が倒産しました。　　父は一度に全てを失いました。　

そこからが地獄です。

母は父がもう一度ゼロから出直ことを期待をしておりました。

がしかし、父は裕福な頃の暮らしが忘れられず、歯を食いしばって闘うことができませんでした。

安易な方にいつも流されていたのです。　しかし、私はそれでも父が大好きでした。

そんな私を気遣い、母は父と別離を選択することはしませんでした。

でも、それは母にとっては、苦労の連続を意味していました。

そして、私が高校生になる頃、母の我慢の限界が尽きました・・・・父との別離を選択したのです。

父のことは好きでしたが、こればかりはどうにもなりません。　　そして、我慢の限界を通り越した母は、私に父との面会を禁じました。

それから、20年程経って父の死を私は知らされました。

父の遺品整理していると、私の幼い頃の写真が出てきました。

父はその写真をとても大切にしていたそうです。　

20年の間父と1度も会うことができなかったことに対する悔いは未だにあります。

しかし、私は母を恨んではいません。　母の苦しみ理解していましたから・・・・

もし、父と母に相談ができる人がいたなら、もう少し違った未来があったかもしれません。

それから、社会人になった私は職場の先輩の女性から相談を受けました。

「旦那が仕事をしない・・・」と・・・・

私は、何故彼女が離婚をしないのか不思議に思っておりました。

そして、私は不思議に感じながらも彼女に離婚を勧めました。

ご主人の言い分や実態を知ることなく、単純に働かないのなら、離婚をすべきと彼女に提案したのです。

彼女は私の提案の通りに離婚をしました。

それから、やがて彼女の様子がおかしくなってきました。

私は、その原因が何かをその当時に知ることはありませんでした。

しばらくして、彼女は転勤をし、私はその職場を退職し彼女とコンタクトをとることが無くなりました。

それから、10年後彼女を知る方から、彼女の自殺を知らされました。

原因は、離婚です。

彼女は、確かに仕事をしない旦那さんに悩まされていましたが、同時にその旦那さんが彼女の支えでもあったのです。

愛情を注ぐ対象が無くなることにより、彼女の心を支えるものが無くなったのです。

私は、安易に離婚を勧めたことに後悔をしました。

私は、何も分かっていなかったのです。

人の心は物差しで測れる程、単純ではない・・・・と言うことを思い知らされました。

そして、時が経ち私は行政書士事務所を開業したのですが、積極的は離婚相談や離婚協議書の作成には取組んで参りませんでした。

理由は上記に記載している経験からです。

しかし、実際には、私のもとには離婚相談が多数寄せられております。

それに困惑していたのが本音なのですが、そこには法律や一般的な価値観だけでは図ることのできない、人の痛みが存在しており、私だからできることがあるのではないかと次第に考えるようになりました。

そして、現在「離婚相談、離婚協議書 作成」を専門の業務とさせていただいている次第であります。

「正義の押しつけではない、人の痛みがわかる、離婚相談と離婚協議書作成」が私の信条になります。

私の方針としまして、時間制で相談は承っておりません。

理由は、デリケートな問題を取り扱うのに時間制では、本音の部分で話ができないこと考えております。

ご依頼主さまと私の双方に信頼関係が無いと、幸福な未来に向かってのご相談はできません。

したがって、時間制ではご相談を承っておりません。　　その為に、相談料自体がやや高額に感じるかもしれません。

その分、私は予約を詰め込みで取ることはいたしておりません。

事情は上記の私の過去の経験からです。　ご了承ください。

そして、離婚協議書や示談書などの書類についても、コピーペーストをするような仕事を一切いたしません。

あなたのための、オリジナルの文書です。

事情を聴いて、聴いて徹底的に理解して、法令等に照らして作成する文書は権利を保護してくれます。

そして、権利を保護する文書がコピペであることは許されません。

ちまたには、そのような方々が多数存在しますが、私はそれができません。

あなたの権利が決して安いものではないと考えている証と受けとめてください。